この世を離れる最後のひと呼吸。
深く吸った後、ニヤリと笑みを浮かべ
往生できるのか。

生きてやったぞと、天に拳突き上げて、勝利宣言をするかのように
最後の呼吸を終えられるのか。

世の中は間違えても自分のためにあるわけじゃないから
向こうから私を助けてくれることもない。

それどころか、「早くくたばっちまえよ。」とばかりに苦難が際限なく押し寄せる。

どこをどう進めばいいのか。
何を光として歩めばいいのか。
誰も教えてはくれない。

困難の雨は、そんな冷たい現実を突きつけながらも、
祈ってさえいれば救われるだなんて甘い幻想から目覚めさせてくれる。
泥水の中から立ち上がれれば、きっと少しは強くなれる。
この雨は、不幸なのではなく、試練であり恵みには違いないんだろう。

誰でも必ず一撃分の大きなチャンスがある
時にチャンスを作らねばいけないこともあるだろうけど
誰でもチャンスに打ち込めるだけの一撃を秘めているはずだ

膝に力が入らなくても這ってでも前に進めなくはない
今は痺れたこの腕でも、いつかは打ち込む力を潜めて。

この秘めた一撃を打たずして、
最後の呼吸を迎えられるか。

願わくば届け、この一撃よ。